木魚歳時記第4349話

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 その中に白河殿が死んでしまい、領地は基通へ行くべきはずであるが、法皇はこれを没収して基房へ渡された。
 こいう問題のあるところへ、重盛が死に、その功田たる所領が備前にあったのを法皇はこれをも没収された。
(佐藤春夫『極楽から来た』)999

       婆さんはミシンかたかた冬の夜

 「ボクの細道]好きな俳句(2089) 波多野爽波さん。「紫陽花に吾が下り立てば部屋は空ら」(爽波) 紫陽花(あじさい)を視ようと、庭に下り立つ。しかし、作者には、その瞬間も、背後の部屋(自分の)が何か気になる。この「深み」が凄い。

  なむあみだぶつ、なむあみだぶつ、
  わしをほとけにするごをん、
  なむあみだぶつ、ごをんうれしや。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)