木魚歳時記第4341話

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 (三)密告者、行綱は恩賞どころか、かえって、一味から得たちう宇治布三十反を取り上げられて庭前で焼き捨てられた。それだけで罪にもされなかった。
 三日深夜に捕えられた人々のうち、俊寛、康頼、成親の子の成経、三人は鬼界ヶ島流され、その他は院の懇望でどうやら釈放となった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)991

    日本酒をぐいと干したり獺祭忌 獺祭忌)だっさいき

 「ボクの細道]好きな俳句(2081) 波多野爽波さん。「銀色の釘はさみ抜く林檎箱」(爽波)「銀色の釘(くぎ)」とは美しい。さて、石庭で高名な龍安寺の蹲(つくばい)は知る人ぞ知るです。法句経の「吾唯足知」(われただたることをしる)が出典? それは「口」(くち)を囲み上下・左右の時計廻にそれを配したのがのがミソです。ボクは、このところ「知足」(たるをしる)の毎日です(感謝)。

  ほとけわ、ほとけとほとけ、
  わしとあみだとなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)