木魚歳時記第4330話

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(二)はじめは法勝寺の執行であったが、その落成とともに取り立てられて、蓮華王院の執行に変わった静賢法印というのは、信西入道の子である。
 一たい信西には二十人あまる子沢山で、それが皆で気がよかった。このゆかりと才能とのために静賢法印は深く上皇の寵遇と御信任帰依(きえ)をも蒙ったものである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)981

      回文で「だんしがしんだ」冬ざるる

 「ボクの細道]好きな俳句(2070) 永田耕衣さん。「いづかたも水行く途中春の暮」(耕衣) 「いづかた」とは? 小径を行きますと、冬の間枯れ草に覆われ、隠れていたせせらぎが音立て、顔を覗かせ始めます。春の気配がいよいよ濃くなってゆくのです。

  たのしみは、ゆかい(愉快)、こころのこころ、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)