木魚歳時記第4327話

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  八条院は鳥羽天皇の皇女で、院に匹敵する荘園を持ちながら常に貧乏していた。というのは、皇女だけにすこぶる大様な、もしくはだらしない経営ぶりで財宝などは人々の意に任せ持ち出させて蔵には塵埃ばかり、家人なども、すこしでもゆかりの者はどんどん転がり込ませて過分な禄を取らすというお方であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)978

      水脈をたどり沖へといさざ舟

 「ボクの細道]好きな俳句(2067) 永田耕衣さん。「餅膨れつつ美しき虚空かな」(耕衣) 例えば、ボクの師僧(父親)も、残り物の餅のカケラを「電熱」の網にかざして(温めて)、ちぼちぼ、おいしそうに食していました。窓の外は果てしない虚空に覆われていました。

  つの(角)でつきやら、けん(拳)でつくやら、
  あさなし、あさまし、あさましや。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)