木魚歳時記第4299話

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 上皇は明雲の罪すべきを思(おぼ)して、これを取り調べさせた。明雲は厳しい拷問を受けたらしく両三日は飲食も通ぜず、数日後の五月十五日にはついに絶え入って仮死状態になったので山門一同の愁訴もあり取り調べを打ち切った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)952-2

       はんざきの昼寝て夜に思ふこと

 「ボクの細道]好きな俳句(2039) 永田耕衣さん。「雨蛙めんどうくさき余生かな」(耕衣) 雨蛙は何を考えて生きていのか? それは「しんきくさい」ことなのかどうか? それは作者にしか推察できません。哲人パスカルは「人間は考える葦」と人類を称賛しました。二本足歩行 → 大脳の発達 → 人間社会の形成を指すのでしょうか? 

  わたしや、七十ごさいになるよ。
  あなた、こころをいただかせ、
  なむあみだぶつともうすこころを
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)