木魚歳時記第4297話

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 信西のゆかりによって院に仕えまつり、院の恩寵をえること一方ならぬものがあるのも、その才知と胆力のためであるが、今度は山の訴えで二人の子が二人まで、一人は備前、一人は尾張と流刑になったのを恨み、明雲を謀反人に仕立てて反撃に出で、衆徒どもに目にもの見せてくれようというのであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)951

      縞蛇を首から下げて遊行僧

 「ボクの細道]好きな俳句(2037) 永田耕衣さん。「赤とんぼ死近き人を囲み行く」(耕衣) 近親者の病気見舞いでしょうか? どうにならないことですが、待合室の廊下を徘徊(はいかい)する近親者・重篤な病状を少しでも楽にしてげたい落ち着かない気持ち・・赤とんぼの習性(反復運動)ような「囲み行く」が効いてきます。

  ねんぶつわ、ざんぎ、かんぎのたゑなしぶつ。
  なむあみだぶつのなせるぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)