木魚歳時記第4290話

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 折が折であったから、さまざまな流言飛語があった。ある者は平家方の放火に違いないといい、ある者は院の西光法師の仕わざといい、または山が事件の処理に不満で衆徒をして火を放たせたなどともいった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)944

       木下闇この世窺ふJカード  窺(うか)ふ

  「ボクの細道]好きな俳句(2030) 池田澄子さん。「潜る鳰浮く鳰数は合ってますか」(澄子) なるほど、数えたことがありません。ですから、不明(にお)数はわかりません。「鳰」(にお)は潜りの名手ですから、とんでもない処に浮上します。そんな機微をついて見事です。

  をもいださせる、をやさまは、
  なむあみだぶつでござります。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)