木魚歳時記第4288話

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 「火もとは、樋口富の小路とかや。舞人を宿せる仮屋より出で来たりけりなん。吹き迷う風に、とかく移りゆくほどに、扇をひろげたるごとく末広になりぬ。(中略)公卿の家十六焼けたり。ましてその外、数え知るに及ばず。すべて部のうち、三分の一に及べりとぞ。男女死ぬ者数千人・・」
(佐藤春夫『極楽から来た』)942

       秋簾夢二彦乃の寓居跡  秋簾

 「ボクの細道]好きな俳句(2028) 池田澄子さん。「春風や言葉が声になり消ゆる」(澄子) 澄子さんは高名な俳人で、エッセイストでも知られています。「声が言葉になり」とまでは行きませんが・・ボクも、澄子さんの真似をさせていただいています。

  ほとけもかずある、そのなかで、
  われにすがれの、をやさまわ、

  なぶあみだぶでござります。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭 編)