「火もとは、樋口富の小路とかや。舞人を宿せる仮屋より出で来たりけりなん。吹き迷う風に、とかく移りゆくほどに、扇をひろげたるごとく末広になりぬ。(中略)公卿の家十六焼けたり。ましてその外、数え知るに及ばず。すべて部のうち、三分の一に及べりとぞ。男女死ぬ者数千人・・」
(佐藤春夫『極楽から来た』)942
秋簾夢二彦乃の寓居跡 秋簾
「ボクの細道]好きな俳句(2028) 池田澄子さん。「春風や言葉が声になり消ゆる」(澄子) 澄子さんは高名な俳人で、エッセイストでも知られています。「声が言葉になり」とまでは行きませんが・・ボクも、澄子さんの真似をさせていただいています。
ほとけもかずある、そのなかで、
われにすがれの、をやさまわ、
なぶあみだぶでござります。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭 編)