木魚歳時記第4287話 

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 (三)「去安元(いにしあんげん)三年四月二十八日かとよ。風烈しく吹きて、静かなりし夜、戌(いぬ)の刻(午後八時ごろ)都の東南より火出で来て、西南に至る。はてには朱雀門(すざくもん)、大極殿、大学寮、民部省などまで移りて、一夜のうちに塵灰(じんかい)となりき」
(佐藤春夫『極楽から来た』)941

       秋雨や六道の辻珍皇寺  珍皇寺(ちんのうじ)

 「ボクの細道]好きな俳句(2027) 池田澄子さん。「人人よ旱つづきの屋根屋根よ」(澄子) 屋根屋根よ」「人人よ」とは! 目線の切り替えをロングに引いたところは、まるで、小津監督の演出を見るようです。「旱(ひでり)つづき」の季語が効いてきます! 

  ほとけもかずある、そのなかで、われにすがれの、をやさまわ、
  なぶあみだぶでござります。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)