木魚歳時記第4250話

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 占いによって灸冶(きゅうじ)の可否をきめたり、蛭(ひる)に吸わせたり、化膿下したのを針でつっ突いたり、おぼつかなくももどかしい治療の手を尽くしたり、千僧の読経などの末に、それでも腫瘍の方は幾分ご快方のように見えたのに食欲の不振は、ご体力の衰弱を来した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)907

     蚊遣火や色即是空ナムアミダ  色即是空(しきそくぜくう)

 「ボクの細道]好きな俳句(1992) 池田澄子さん。「わたくしに劣るものなく梅雨きのこ」(澄子) 「梅雨きのこ」とは、梅雨の頃に発生し、(本来の)食料としてほとんど使い物にならない茸(きのこ)類を指すのでしょうか? さて、梅雨の頃、毎年「絹傘茸」(きぬかさだけ)をネライ撮影に出かけます。諸条件というよりも運に恵まれることです・・今年も失敗しました’(笑)。ともかく絹傘茸のしたたかさに乾杯を !

  ねんぶつわ、ときのさいそく、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)