院は年が早く明け春になるのを待ちかねて、翌年の早春から、寵妃のため有馬の湯にご同伴あらせた。そうして三月末には四月はじめにおん催しの上皇五十のおん賀のため都に還御あらせた。
五十賀、六十賀は当時から一般に広く行われたものであったが、さすがに後白河法皇五十のおん賀は史上にもたぐい稀な盛大なお反り返ってん催しとして知られたものであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)882
夏帽子あみだにかぶり大僧正
「ボクの細道]好きな俳句(1967) 岡本 眸さん。「水銀の玉散らばりし夜の秋」(眸) 何かのはずみに、容器の中の水銀がこぼれ、玉となって四散した。それが秋の夜となればとりわけ・・さて、「お父さん、反り返るような姿勢でコーヒー飲むこと止めたら」と、相棒から指摘されました。ボクの、慢心が現れるのです。懴悔(汗)。いや、S氏のことです、棺の中でも「反り返っていた」な~んて(笑)。
あむあみだぶに、まいらせて、
し(死)なずにまいる、なむあみだぶに。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)