木魚歳時記第4207話

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 と、これは上皇のおん著『梁塵秘抄口伝集』(りょうじんひしょうくでしゅう)巻第十の一部であるが、これで拝見すると、上皇は非常にナイーブな一面のあるお方のようである。側近に乗ぜられたのもこの一面のためではないだろうか。また法然と相好かったのも。
(佐藤春夫『極楽から来た』)864

      卯の花腐しなにはともあれカプチーノ

「ボクの細道]好きな俳句(1950) 岡本 眸さん。「なんとなく松過ぎ福神漬甘き」(眸) お正月(松の内)七日間は御馳走が続きます。そうしたものに多少は飽きたと感じるころ、塩コンブを入れたお茶づけを、福神漬でサラサラは格別です。さて、卯の花(4月)の咲くころに続く小雨のことを卯の花腐(くだし)の季語とします。さくらとくらべ、心象的なひびきが俳人に好まれるとか?

  み(身)のたのしみわ、どをするか、
  みのたのしみわ、しまつ(始末)わつかの(ぬ)。
  をやにとられて、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)