木魚歳時記第4177話

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 「だからその資格を与えて命じる。そちのつら魂を見せて置きたいのだ。むかし園城寺で受戒しようと思ったら延暦寺で邪魔をした。延暦寺で頼めば園城寺が邪魔をするであろう。面倒だからこっそりと天王寺で受戒したこともあった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)836

       水馬の333の555  水馬(あめんぼ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1923) 山田弘子さん。「しんしんと離島の蝉は草に鳴く」(弘子) この作者は易しく詠まれながら、なを、読者の心に迫る作品を作らます。さて、「水馬」(あめんぼ)」の傍題に、川蜘蛛、水蜘蛛、水澄まし、などがあります。頭の中がごっちゃになります(このごろそんなことが多い)。ボクの「あめんぼ」は、夕立の後、川面を、三々五々にクルクル回る恰好良さを詠んだものです。

  あなた、わたしが、たより、なむあみだぶつ。
  わたしゃや、あなたが、たより、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)