木魚歳時記第4158話

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 「忘れるのはあたりまえですよ。二十年も前に、それもたった一度だけ、ここでやっぱりこうしてお茶を汲んでもらったことのあった若い坊主ですよ。その時、おばあさんから往生の道をきかされて何の返事もできず、勉強して今によくわかったらまたお話に来ましょうとお約束した者です。今までかかってやっとわかったな気がしましたのでその時のお返事を、おそまきながら今時分持って来たのですよ」
(佐藤春夫『極楽から来た』)821

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 「ボクの細道]好きな俳句(1904) 鈴木六林男さん。「さみだるる大僧正の猥談と」(六林男) 大僧正の「猥談」(わいだん)とは! 高僧は猥談がお好き? いやそうではないか(汗)。さて、ボクは、年末から年始にかけて病院通いをしました。そして、いろんなことを学びましました。そのひとつは「加齢」の影響です。(数年前と)どこが違うのか? 正確にはわかりませんが「こんなはずではなかった!」「廊下の手すりにつかまって歩いた」などなど、そんなことがいっぱい起こりました(汗)。

  あなたのじひわ、うまいがをじひ、
  うまいよろこび、させてもろをて、
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)