木魚歳時記第4148話

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 法然はこの日ごろ常にこう思いつづけていたが、今年のお盆の十五日にも、今度は焼身ならぬ入水往生の人が桂川に多かったという風聞を聞いて、多分去年のお盆の船岡の上人にならったのでもあろうが、人々はこのように穢土(えど)を厭離(おんり)し浄土を欣求(ごんぐ)している。そうして捨てるにも及ばない一命をむざむざと捨てて往生したのはあまりにもいたわしい。
(佐藤春夫『極楽から来た』)812

       お薬を飲んだ飲まない翁草  翁草(おきなぐさ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1893) 野見山朱鳥さん。「落椿天地ひつくり返りけり」(朱鳥) 落椿のあでやかさはなんともいえません。ゾッとするくらい美しく思える時があります。近年、椿の花の咲くのが遅い? 椿そのものに元気がない? 暖冬の影響でしょうか? 気になるところです。天候に恵まれたら椿の花にトライ(撮影)してみたい。

  あなたのこころわ、わたしのこころ、
  なむあみだぶわ、わたしのこころ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)