木魚歳時記第4123話

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 幼な児が父よ母よと呼ぼう時、必ず父母は来て彼を助ける。父母よりももっといみじき慈悲をもつ阿弥陀仏は衆生がその名を呼ぶ時、必ず助けてわが国に住まわせようと約束された。この誓いを力にみ仏のみ名をお呼び申すばから、往生なら何人にもできよう。ここに門がある。道はこれだ。
(佐藤春夫『極楽から来た』)788

       九時半に平目のごとく床に入る   

 「ボクの細道]好きな俳句(1870) 永田耕衣さん。「田にあれば桜の蕊がみな見ゆる」(耕衣) ふむ。ボクは、九時半に床に入っても「まなこ」ランラン。レム睡眠、ノン・レム睡眠の失調? ところで、或る方が、余命を宣告されたとき「〇〇は死んだ。草木が枯れるように、後日、尋ねる人があればそのように伝えてくれ」と。つまり、葬儀などの「しきたり」を固辞されたそうです。ボクも、相棒に、葬式は「シンプル・イズ・ベスト」がいい。と、ほざいたところ「あんた、棺の中からも采配するつもり」と一喝されました(ウッ)。

  ふとをもうこころ、
  あなたから、わしをさいそく、
  ことばみゑねど、
  ここに、ここに。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)