木魚歳時記第4051話

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「高野も清盛から五大尊の血の曼陀羅を受けるようではいよいよ俗地です」
「寺々のご本尊一番好きなのは何か」
「みなそれぞれに有難く、一口に申すのももったいない。何れも『往生要集』や『止観』の教えるところを相形で見せてくれていますが、わたくしはやはり嵯峨の清涼寺、法隆寺、室生寺(むろおじ)などのご本尊の釈迦をなつかしく拝みました。さびしげななかに凛然(りんぜん)と、ちょうど山上の清風のようものが感じられましたから」
(佐藤春夫『極楽から来た』)718

       木枯らしやたうたう俺もポンコツか

 「ボクの細道]好きな俳句(1798) 長谷川櫂さん。「初なすび水の中より跳ね上がる」(櫂) 「嫁に食わすな初なすび?」いや「秋なすび」でしたか? それはともかく、旬(しゅん)の茄子(なす)は美味しい。それと色あざやかです。調理の前でしょうか、シンクの処に水に浸しておくと実に美しい。まるでナスが「跳ね上がる」ようです。

 鳥のいない鳥籠6 「ところが、僕のお蔭で、そのうちの少なくとも一羽あけは自由の身でいられるんだ。つまり、そういうことになるんだ」