木魚歳時記 第3732話 

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 待賢門院も翌年二月二十六日に出家したから、美福門院(びふくもんいん)得子が鳥羽天皇後宮に最後の勝利者として寵を専らにし、ここに禍根を張った。
 いたいけない親王を位に即(つ)けたのも、勿論その母后への寵愛のためではあるが、これについては現代の優秀な史家がその裏面工作をあばき出している。
(佐藤春夫『極楽から来た』)427

       落梅の半分青い物語

 「ボクの細道]好きな俳句(1482) 矢島渚男さん。「秘湯なり纏はる虻と戦つて」(渚男) 山深い鄙びた温泉(外湯)の情景が浮かびます。湯煙にぼんやりと浮かぶの女(ひと)の影・・ならばともかく、纏(まと)いつくのは虻(あぶ)一匹では、風情がない! さて、アブラムシ(1) 油虫(ごきぶり)とは別種です。東アジアの草原に住むイバラヒゲナガアブラムシ(体長2ミリ)は、秋に交尾をしてメスは卵を産むます。繁殖の形態が特殊で、一気に個体数が増えるのが特色だそうです。それも、オスに比べてメスが圧倒的に多い。生物は、そえぞれ固有の繁殖方法もち、それぞれに進化を遂げてきたのです。