木魚歳時記 第3511話

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(三)貴賤の別もなく、資料に余りのあるこの国では、家々は建築家の楽しみ仕事としてみな王宮なみの金殿玉楼造りが多かったが、なかには建築家の好みでごく質素なものもあり、それはまたそれで美しかったから、好んでそれに住む趣味の人もいた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)214

      海猫の鳴くときなぜか人の死ぬ

 「ボクの細道]好きな俳句(1262) 平井照敏さん。「金色の老人と逢ふ暮れの町」(照敏) 無季俳句? それはさておき、龍之介さんの『杜子春』(とししゅん)の物語を思い浮かべました。日暮れの街角で不思議な老人と出会う・・さて、「金色の老人」出会うとは、なん情緒的な場面でありましょうか。ボクたち夫婦も、寓居で、ヂヂ色、ババ色の老人とならないように努めたいものです。