木魚歳時記 第3510話

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 家々には看板などというものは一つもないらしい。ここではインチキなものを売って金をもうける必要などないためであろう。
極楽はそういう真善美の世界で、仏教のユートピアなのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)213

      銀蠅の腐りつゝある食品庫

 「ボクの細道]好きな俳句(1261) 田川飛旅子さん。「雁仰ぐ身体の中に水の音」(飛旅子) おお、格調高い作品と出会いました。雁渡る風情を目にして、干からびかけていた「身ぬちの水位」を取り戻されたというのでしょう。こうした抒情俳句が詠めるようになれば、句材も広がり、句作も楽しくなるのでしょうが・・ボクは、人事俳句というか心象俳句に興味を持ちすぎていけません!