「仏教の修行ができ上がると、このいやなことばかりの娑婆(しゃば)、穢土(えど)までも極楽のように思えて来ることなのである。わしも早くそうなりたいものだ」
(佐藤春夫『極楽から来た』)200
大海に入るや雀の小蛤
「ボクの細道]好きな俳句(1248) 飯島晴子さん。「さくら鯛死人は眼鏡ふいてゆく」(晴子) さて、間違った解釈となるかも? 死んでも鯛(たい)の言葉があります。あの人(故人)は、死ぬ前にも、いつものように自分の眼鏡をきれいに拭いて、それから、フッと深い息を一つ吐いて、それから、西にしずかに旅立ってゆくのです。