やはらかき母にぶつかる蚊帳の中 今井 聖
ですから初学の頃は、なんの迷いもなく,文字の選択こそ句作の「いのち」と信じて疑いませんでした。そんなとき、偶然出会った一冊の本があります。それは、当時、前衛派の歌人として高名な塚本邦雄さんの<毒舌いろは歌留多>と副題のある『うつつゆめもどき』という書物であります。氏の語彙の百花繚絢、絢爛豪華さに圧倒されました。そしてたちまち「塚本イズム」の虜(とりこ)となりました。
やはらかき母にぶつかる蚊帳の中 今井 聖
ですから初学の頃は、なんの迷いもなく,文字の選択こそ句作の「いのち」と信じて疑いませんでした。そんなとき、偶然出会った一冊の本があります。それは、当時、前衛派の歌人として高名な塚本邦雄さんの<毒舌いろは歌留多>と副題のある『うつつゆめもどき』という書物であります。氏の語彙の百花繚絢、絢爛豪華さに圧倒されました。そしてたちまち「塚本イズム」の虜(とりこ)となりました。