木魚歳時記 第1659話

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   泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む  永田耕衣

 昔から、学校に行かない子どもはいました。ぼくも小三のとき学校に行かず落第をしました。近くの川で、毎日、泥鰌(どぜう)獲りをして暮らしました。川底の石をのけると、たいていは縞泥鰌が潜(ひそ)んでいました。ときおりアブラ泥鰌に遭遇するとわくわくしました。泥鰌は酸素が足らなくなると、空気を吸いたくてなり水面に浮かびます。そこでついでに、鯰が底に隠れていることまでバラしてしまいます。

  姫君は「およよ」におじやる加茂祭  腰輿=およよ