木魚歳時記 第1431話

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さくら さくら

さくら さくら、弥生の空は、見渡すかぎり、霞か、雲か、匂いぞ出ずる。いざや いざや、見にゆかん。

 筝曲の「さいた桜」(江戸時代)が「わらべ歌」に転用されて歌い継がれ、さらにそれが改作されて「さくら さくら」になったといわれます。したがって作詞・作曲者は不詳だそうです。さて「未来と過去の間にあるスリット。私はその深淵に興味がある。俳句が優れた形式であるのは、俳句がそのような興味と矛盾しないからだ。今を開ききる花に向かうとき、私は知らず知らずにその深淵に立ち会っている」。とありました。

      尼寺に靴一足や地虫鳴く