そうして七月八日崩去され、お年は三十五歳であらせた。春の日の花やかにお元気なお姿はまだ人々の眼底にありながら、女院は既に世に在(おわ)さぬのである。 女院はかねて仏法に深く帰依されて蓮華王院のわきに法華三昧堂を建てて居られたのが崩去の後に完…
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