行く先々には新緑にまじるふじ、つつじのにおうけわしい山道をも、ものともせずさまざまな小鳥の声をよろこびながら叔父観覚得業の住む杏木山菩提寺に入ったのは午後四時ごろでもあったろうか。日は西に傾きそめていた。(佐藤春夫『極楽から来た』)106 し…
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