漆氏(うるまうじ)は時国(ときくに)の代になって押領使(おうりょうし)に任じられるとともに、もとから三棟あった居館にまた一棟を増築する勢いであった。武士としてまた稲岡の領主として、漆氏は二百年足らずのうちにこの富と勢力と社会的栄誉とを順次…
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