2018-02-14から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3338話

漆氏(うるまうじ)は時国(ときくに)の代になって押領使(おうりょうし)に任じられるとともに、もとから三棟あった居館にまた一棟を増築する勢いであった。武士としてまた稲岡の領主として、漆氏は二百年足らずのうちにこの富と勢力と社会的栄誉とを順次…