定国の手紙には、まず一夜の明け方の霊夢の事細かに記して、いまは亡きみかどのお召しにより、二百十日の好機に乗じ、手写しの『法華経』を積みこみ、用意の竜頭(りゅうず)の舟で、満帆(まんぱん)の南風を受けて出雲の津から喜び勇んで北海へ赴くむねを…
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