木魚歳時記第4079話

f:id:mokugyo-sin:20200101070256j:plain

 しかし美作の山中に生まれて山中に育った法然にとっては、自然もまたよき師友である。それ故、彼は朝夕、看経(かんきん)の前後の小閑(しょうかん)をぬすんでよく散歩した。
彼は青龍寺を出て、南に向う門前の道を、釈迦堂、浄土院の伝教廟(でんきょうびょう)前を経て、大講堂前を根本中堂、東塔から、大宮川上流の谷を見下しつつ、北に青龍寺門前に向かうというコースを楕円形に一周するのが常であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)746

       なにもかもいつものやうにお正月

 「ボクの細道]好きな俳句(1826) 稲畑汀子さん。「日向ぼこし乍ら出来るほどの用」(汀子) いいですね。「日向ぼこ」しながら用事を済ませるとは! 実に楽しい。このごろ有害な太陽光がどうのこうのとかいいますが・・ボクくらいの歳になれば紫外線などの有害はさして気にならない。それより日向ぼこをしていたい! 「日向ぼこぽこと叩いてお正月」(木魚)

  くよくよと、ごんをもうわ、わしじゃない。
  をやのまことがみにしられ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)