木魚歳時記第4069話

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 彼は山に帰って来たのを喜んだ。特に夏も盛んになるに及んでは、山上の清風がうれしく、夕ぐれ時になって日ぐらしぜみな音のさわやかに美しいのを愛した。 
(佐藤春夫『極楽から来た』)736

       洛中をナムナムと来る鉢叩  鉢叩(はちたたき

 「ボクの細道]好きな俳句(1816) 稲畑汀子さん。「どちらかと言へば麦茶の有難く」(汀子) 「どちらかと言えば羅の有難く」(木魚)と、すぐ、真似をいたします。真似は「早い者勝ちです!」いまだに、俳句において、「勝った負けた」というボクのクセは、焼ける時がくまでどうにもなりません(汗)。そこで、懴悔(さんげ)の一句「青梅の半分青い物語」(木魚)

 樹々(きぎ)の一家 2 遠くからは、入り込む隙間のないように見える、が、気が付いて行くと、彼らの幹は隙間をゆるめる。彼らは用心深く私を迎え入れる。私は一息つき、肌を冷やすことができる。しかし、私には、彼らがじっとこちらを眺めながらこちらを警戒している様子がわかる。