木魚歳時記第4022話

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 翌年の崩御もその素因はこの時につくったものかも知れない。なにしろ、この女院が三十五歳の女盛りでの崩御は、日を経ても御膳さえお手も触れさせぬ上皇の御悲嘆はもとより、平家にも容易ならぬ損失であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)693

    小鳥来る葉と柚葉は従姉妹なり  葉(よう)柚葉(ゆずは)

 「ボクの細道]好きな俳句(1769) 大石悦子さん。「五十なほ待つ心あり髪洗ふ」(悦子) 黒髪はをんなの命。これはよく聞くことばです。たとえば「ゆるやかに着てひとと逢ふほたるの夜」(桂信子) の作品もあります。そして「一本の白毛おそろし冬の鵙(もず)」(桂信子)まで到達するようです。

 庭のなか3 薔薇(ばら)・・・まあ、なんてひどい風!                添え木・・・わしが付いている。