木魚歳時記第4013話

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(三)しかし武将兼大貿易商人であった清盛の心を尽くし金ににあかしてのごきげん取りも、後白河上皇の心に結びつけたものは、小弁といった院の後宮の一少次女、平滋子(しげこ)の容色であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)685

         花野来て己が居場所を探しけり

  「ボクの細道]好きな俳句(1760) 秋元不死男さん。「亡き友は男ばかりや霜柱」(不死男) 戦友の死を思い出してのこと? いやそうではない。住所録から消える「者」に男が多い? ボクは後者だと思います。 なぜなら、それでこそ「霜柱」が効いてくる。一定の齢を重ねると、こうした現実が多くなります。

 かわ沙魚(はぜ)1 彼は早い水の流れを遡(さかのぼ)って小石伝いに道をやって来る。というのが、彼は泥も水草も好きではない。(ルナール『博物誌』より)