木魚歳時記 第3917話 

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 それに頼政は、為義や義朝とは同じ源氏、それも血のつながる清和源氏の一門とはいえ、頼政は満仲の長男頼光の末なのに対して、為義や義朝は満仲の三男頼信の末だから、兄弟は他人のはじまり、そうしてもう四、五代も時代が経ってしまったとあっては、格別に頼政の義理や人情に問うまでもなく、かえって保身の明があったと称すべきかも知れない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)598

         柿たわわ熊が通った話など

 「ボクの細道]好きな俳句(1666) 後藤比奈夫さん。「ふと思ふ裸雛の体脂肪」(比奈夫) 「裸雛の体脂肪」とは、その奇想天外な発想にまいりました。さて、植物園には、奇想天外(きそうてんがい)という植物が展示されています。平ったい地味な植物が地べたにへばりついていました。ところが、この奇想天外は、600年は生きるという乾燥地帯(砂漠)の植物と知って驚きました。

 鼠(ねずみ)1 ランプの光で、書きものの今日のページを綴(つづ)っていると、微(かす)かな物音が聞こえてくる。書く手を休めると、もの音もやむ。紙をごそごそやり始めると、また聞こえてくる。(ルナール『博物誌』より)