木魚歳時記 第3916話

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 こういう現実主義的な一族で、義理も人情もなく権門い媚(こ)びりついて一身の栄達を図る血筋の家であってみれば、たとえ頼政が保元の乱に一族の長老為義などは顧(かえりみ)ずに、将来ありげな平清盛に協力して譜代の部下渡辺薫ら二百余騎を従えて白河殿の東門から攻め入ったり、また平治の乱にも一旦は加担した義朝を裏切って、生一本な田舎の若者義平にののしられながらも旗色の清盛方に寝返ったのも、お家の芸をやってのけたまでのことで別に祖先に恥ずべき行為でもなかったろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)597

          笛吹けば子ら踊りだす獺祭忌  獺祭忌(だっさいき)

 「ボクの細道]好きな俳句(1665) 後藤比奈夫さん。「止ることばかり考へ風車」(比奈夫) そんなことはないでしょう。風車(ざぐるま)は、いつも、音立て懸命に回るだけです。しかし、すべてあなた(風)まかせ。そういうことでしょう。ボクも八十路に入り、すっかり、忘れやすくなりました。反対方向の地下鉄に乗ったり、切手を貼り忘れたり・・毎日のように失敗をしでかしています(汗)。

 兎(うさぎ)10 やがて、その耳が垂れる。と、彼はそのサラダの葉をゆっくりと平らげる。