木魚歳時記

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木魚歳時記 第3887話

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 身を責めることの多かった四の宮は、あるいはお叱りの事もやと、伺ってみると、夢にも思ってみたことのない皇位継承のご相談なのである。寝耳に水のお言葉に、新院との折り合いなども思い合わして、その場でははかばかしいお返事もできないで、
「しばらく考慮のおひまをいただいてからお返事申し上げます」とだけ申し上げてまかり退いた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)571

       葉月生れ「葉」と名付し赤ん坊  葉月(はづき) 葉(よう)  

 「ボクの細道]好きな俳句(1636) 種田山頭火さん。「ひつそりとして八ッ手花咲く」(山頭火) 昭和12年の作とあります。昭和12年といえばブログ筆者が生まれた年です。それはともかく、八ッ手の花は、ひっそりと咲くようですが、その花びらは白く丸く、生命力に満ちています。 「大勢至菩薩の合掌は 定慧不二の表示なり」(梶原重道『菩薩曼荼羅』)

 豚(ぶた)と真珠 1 草原に放すや否や、豚は食い始める。その鼻はもう決して地べたを離れない。彼は柔らかい草を選ぶわけではない。一番近くにあるのにぶつかって行く。鋤(すき)の刃のように、または盲の土竜(もぐら)のように、行きあたりばったりに、その不撓不屈(ふとうふくつ)の鼻を前に押し出す。(ルナール『博物誌』)