木魚歳時記 第3886話

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 こんな危っかしいことをする人が門院のお気に入りで、わが身代わりに高野の兼海上人に仕えさせていた門院の猶子大納言のアジャリというのは、この成道の末子なのである。
 近衛天皇がご年少のおん身で崩御のころは、折からよい師匠を見つけた四の宮は、歌の修行に熱中している最中であったが、朝子の注意もあって、ご諒聞(りょうもん)中はしばらく歌をやめていたところへ、何事ぞ、思いがけなくくも、おん義母美福門院からお召しのお使者があった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)570

        僧院に赤い眼をした蟇  蟇(ひきがえる)        

 「ボクの細道]好きな俳句(1635) 種田山頭火さん。「酔うてふるさと覚めてふるさと」(山頭火) 歩く。呑む(酒)。食う。寝る。それが放浪の旅に見えたとしても、山頭火さんの頭の片隅には、いつも、ふるさとのことが忘れられなかった・・それは人間だれしもが抱く思いなのでしょう。 「光明王菩薩の琵琶のばち 無明の迷ひを驚かす」(梶原重道『菩薩曼荼羅』)

 豚(ぶた)4 だが、それは全くの誹謗(ひぼう)だ。
  そんなことを言う奴は、ひとつお前の顔を洗ってみるがいい。お前は血色のいい顔になる。お前が無精たらっしいのは、彼らの罪である。 床の延べようで寝方も違う。不潔はお前の第二の天性に過ぎない。