木魚歳時記 第3885話

f:id:mokugyo-sin:20190815065814j:plain

「とんでもないことをしでかすやつ」
と、大のふきげんで、参籠して毎日こんあことをされてはとと参籠もとりやめて帰ったというが、当の成道は、
   観音も知り見させ給へ
   をどり上がって鞠(まり)をあぐとも
   落とすべしともおぼえざりけり
と、これも得意の今様もどきのうそぶき歌っていたという。
(佐藤春夫『極楽から来た』)569

        息ひそめ二百十日の爺と婆 

 「ボクの細道]好きな俳句(1634) 種田山頭火さん。「月のあかるい水をくんでおく」(山頭火) 山頭火さんの作品には「月」が多く登場いたします。行乞の終わりの孤独と充足感と安らぎと寂しさがを癒すのは、いつも月であったのでしょうか? 「定自在王菩薩の太鼓は 平等大会の響きあり」(梶原重道『菩薩曼荼羅』)

 豚(ぶた)3 ところで、意地の悪い連中は、お前のことを「穢(きた)ならしい豚!」と言うのだ。彼らは言う。なに一つお前の方ではこれが嫌いと言うものがないのに、みなに嫌われ、その上、お前は水を飲んでも、脂肪(あぶら)ぎった皿の水ばかり飲みたがる、と。