木魚歳時記 第3882話

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 美福門院は独裁的な気質、俗にいうかかあ天下的な一面とともに、こういう侠気(きょうき)もある女性であったから、主人のために身も世もあらぬ嘆いている朝子に同情し、これを助ける気にもなったのであろう。
 この門院世に超異したおもしろい性格は、たぶんその美ばかりでなく鳥羽天皇を魅了し奉ったものと思われるが、少年隆信に対する愛情や、また藤原成道を寵臣に選んだことによってもうかがい知られる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)566

         アンデスに赤い眼をした蟇  蟇(ひきがえる)

 「ボクの細道]好きな俳句(1631)  種田山頭火さん。「月夜、あるだけの米をとぐ」(山頭火) 種田山頭火さんの生涯は、句友はもとより、あらゆる行乞の施主により支えられていたのでしょう。それだけに、施物を召し上がるときには思いも深かったのでしょう。「獅子吼菩薩の乱拍子 下衆生と踏みたまふ」(梶原重道『菩薩曼荼羅』)

 驢馬(ろば)6 大人になった兎。