木魚歳時記 第3876話

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 新院のありがたい心づかいを喜んだ四の宮はその時おん兄と鳥羽の田中殿に行って住んだ。兄上の手前をはばかりながらも、ちょうど歌の修行に油の乗り切った最中でもあり、歌い暮らす生活はやめられず、晩春首夏の好季の夕暮れに乗じて田中殿を抜け出し、同じ仲間と打ち合わせておいて、東三条から舟で乗り出して水上の短い夜をほととぎすのように歌い明かしたものであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)560

        東にぐりぐり浮かぶ雲の峰  東(ひんがし)

 「ボクの細道]好きな俳句(1625)  種田山頭火さん。「笠へぽつりと椿だった」(山頭火)。昭和7年4月4日、長崎の松浦方面を行乞して詠まれた作品だそうです。十日前ごろから体調をくずし、自身の行く末を思っての作品とも読み取れます。「大威徳王菩薩の曼珠には 無漏説法まどかなり」(梶原重道『菩薩曼荼羅』)

 馬(うま)6 彼を見ていると、私は心配になり、恥ずかしくなり、そして可哀そうになる。彼はやがてその半睡状態から覚めるのではあるまいか? そして容赦なく私の地位を奪い取り、私を彼の地位に追い落とすのではあるまいか? 
 彼は何を考えているのだろう。
 彼は屁をひる。続けざまに屁をひる。