木魚歳時記 第3875話

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 新院は弟を理解し同情した。しかし、人々が放蕩(ほうとう)と呼ぶそんな生活が、弟の身を毒し、やがて破壊にみちびくのを恐れた。
 あたかもご兄弟のおん母がおなくなりになって、ご兄弟が同じ悲しみを分け合っている時機に、兄新院は十年ばかり年下の弟を誘って新院の御所へお呼び寄せになった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)559

        六畳に猫も仏も玉ねぎも

 「ボクの細道]好きな俳句(1624)  種田山頭火さん。「よい湯からよい月へ出た」(山頭火)。山頭火さんは、お酒も飲まれ、湯(温泉)につかることも好まれたようです。温泉に浸かって心ゆくまで心身の疲れを癒しかったのでしょう。「無辺身菩薩の焼香は 如来に供養し奉る」(梶原重道『菩薩曼荼羅』)

 馬(うま)5 特に、彼が私を車に載せて引いて行ってくれる時に、私はつくづく彼に感謝する。私が鞭(むち)で殴りつけると、彼は足を早める。私が止まれと言うと、ちゃんと私の車を止めてくれる。私が手綱を左に引くと、おとなしく左に曲がる。わざと右に曲がるようなことをこともせず、私をどこか蹴(け)とばして溝へ叩(たた)き込むようなこともしない。