木魚歳時記

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木魚歳時記 第3859話

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(五)義平は重盛を見つけて、御所の階前(きざはしまえ)、左近の桜、右近の橘をめぐって追い廻し、追い廻し、追いつめて今一息のところを取り逃がした。大将を討たれそこなって平家の軍はひと先ず、六波羅へ退くのを義平の追撃は急であった。
 その奮戦ぶりを、義朝は、わが子ながらにあっぱれ、強弓こそ引かね、叔父鎮西八郎にも劣るまいと見ている。
平家の敗走はかけ引きであったか、追いすくめられながらも六波羅に来て俄然立ち直り、立ち代り入れ代る新手の応戦に、六波羅の陣は固かった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)543

        泥棒のやうに大きな泥なまず

 「ボクの細道]好きな俳句(1609) 三橋敏雄さん。「敗戦の日の夏の皿いまも清し」(敏雄) 8月15日は敗戦記念日です。天皇陛下より「玉音放送」が下されたその日です。その日に置いてあった夏用のガラス皿が、今も、そのままの形で残っています。戦争は終わったのです。さて、「あきらけく のちの仏のみ世までも 光つたへよ 法のともしび」。伝教大師(最澄)さまが、不滅の法灯をかかげて、比叡山延暦寺の草堂を開かれたのは今から約1200年前のことです。不思議なご縁を得て、ボクは、比叡山麓の松ヶ崎の寓居に住まわせていただいています。ありがたいことです。

 水の虻(あぶ)5 彼らはちゃんと知っている。いよいよ、善い虻がやって来て、悪い虻を追い払ってくれるのだ。
 最初は間をおいて、一つ一つ、 やがて隙間(すきま)なく、全部ひと塊になって、ちぎれちぎれの空から、一方が雪崩(なだれ)
落ちると、敵は次第にたじろぎ、まばらになり、散り散りに消えうせる。