木魚歳時記 第3854話

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  その夜、信頼はそんなことは夢にも知らず、いい気もちで眠りほうけているところを、駆けつけてたたき起こした者を、ねぼけた眼で見れば、余人ならぬ藤原成親(なりちか)であった。成親なら、中納言源師仲とともに、かねて抱き込んで置いた院の側近たる近衛中将である。
「大変、大変、一大事」とばかり、成親は額の汗をぬぐいぬぐいおろおろと上皇太政官庁より御潜幸の一くさりを語る。
(佐藤春夫『極楽から来た』)538

        夕立来るランドセルしたした子どもらが

「ボクの細道]好きな俳句(1604) 三橋敏雄さん。「薄氷の針を見出でし宿酔」(敏雄) 宿酔は、「二日酔い」のことでしょうか? 薄氷(うすらい)にある氷柱(つらら)を見て、二日酔いにあるピリピリした気持ち悪さ・・を、作者は感じたというのでしょうか? さて、ボクの母校京極小学校は、明治2年(1869年)に、上京(かみぎょう)区の28,29番組小学校として創設されました。校門の前の寺町通りを「チンチン電車」が走っていた当時のことなど知る人は少なくなりました。京極諸学校は、令和元年12月22日に創立150周年を迎えます。

 牛(うし)7  夕陽を浴びて、牛の群れは、牧場のなかをのろのろと、彼らの影の軽いすき鍬(くわ)を牽(ひ)いて行く。