木魚歳時記 第3849話

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 きない頼政の率いる多田源氏を恨んでいた。それがすなわち清盛をして信頼や義朝を促して蜂起の隙を与えさせた理由でもある。
 もしもこの乱が、いま二、三ヶ月もおくれて、東国の兵を集めてから、また頼政と義朝らとの間がしっくり結ばれて後に起こっていたとしたならば、勝敗の数も天下の形勢も全く一変していたであろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)533

        ひんがしの空いっぱいに天の川

 「ボクの細道]好きな俳句(1599) 三橋敏雄さん。「脇甘き鳥の音あり春の闇」(敏雄) 「脇甘き」とは? 人間関係で、微妙な「心遣い」「配慮」欠けることで起こるトラブルを指すのでしょうか? それでは「脇甘き鳥の音(こえ)」とは? すこし意味が違うようで? 「春の闇」と続きますから、これは、若い女性の甘ささやき(誘惑)と、そんなふうに妄想してしまいました。 さて、おばちゃん達は、なぜ、さして面白くもない会話のおしまい「ワハハハ」と笑うことで終われるのか? それは「脇甘き」結末で終わりたいから? つまり、向こう三軒両隣と円満に過ごしたい・・その、生活本能・処世術なのでは?

 牛(うし)2  それから、夕立のあとの樹(き)のように鼻の先から雫(しずく)を垂らしながら、ちゃんとそのつもりで、おとなしくのそのそと、いつもの場所へやって行って、車の軛(くびき)の下へ体を突っ込む。