木魚歳時記 第3846話

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 やっと力を得ていよいよ都へという段になって、同行していた家司(けいし)(一門の大番頭)筑後守家貞が、長櫃(ながびつ)を多数重そうに持ち出させた。開けさせてみると思いがけなくも五十領のよろいが出て来た。清盛は喜びながらにも、
「よろいばかりでは」
 というと、家貞は、
(佐藤春夫『極楽から来た』)530

         背泳のへんないきもの裸虫 

 「ボクの細道]好きな俳句(1596) 三橋敏雄さん。「手をあげて此世の友は来りけり」(敏雄) 男友達でしょう。よう! と片手をあげながら、友(この世の)が近づいた。それでは「あの世の友」とは? すでに他界した親友のことでしょうか? さて、ふつう蚊は、花の蜜より栄養を補給するようです。では、蚊が血を吸うのは? 蚊の子供を育てるため、タンパク源を補給するためだそうです。ですから、蚊のメスだけが人の血を吸うのです。

 牝牛(めうし)8  男たちは、怖いものなしだから、そのはち切れそうな腹を撫(な)でる。女どもは、こんな大きな獣があんまりおとなしいので驚きながら、もう用心するのも、じゃれつかないように用心するだけで、思い思いに幸福の夢を描くのである。