木魚歳時記 第3844話

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(三) 清盛の一行がやっと口熊野の田辺(たなべ)の宿に落ちついたところで、脚力(りき・飛脚)が追いついて信頼(のぶより)、義朝らのクーデターを知らせた。かねて覚悟はあったようなものの、いざとなるとさすがに狼狽(ろうばい)して、僅(わず)か二十騎にも足らぬこの人数ではどうにもならない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)528

        太陽に向かひぐんぐん夏の雲

 「ボクの細道]好きな俳句(1594) 佐藤鬼房さん。「さんさんと金雀枝に目があり揺れる」(鬼房) 「金雀枝」(えにしだ)は、マメ科の低葉木です、鮮やかな黄色い花を咲かせ、夏の季語となります。作者は、この花にある斑(ふ)を見て、それを目であると感じられたのでしょうか? さて、京都市立動物園で誕生したゴリラの赤ちゃんキンタロウ君が順調に育っているそうです(生後6ヶ月)。ただそれだけのことですが、現今の厳しいニュースの中でホッとする記事でした。

 牝牛(めうし)6 ゴムのような四つの乳頭から、ちょっと押さえただけで、気前よくありったけの乳を出してしまう。足も動かさなければ、尻尾(しっぽ)も振らない。その代わり、その大きな柔らかな舌で、楽しそうに雇い女の背中を舐(な)めている。