木魚歳時記 第3808話 

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 父祖二代にわたって皇后宮想少進として美福門院に仕えたばかりか、母方の祖母は門院の乳母(めのと)であり、母その人が門院の女臘(上位の女房)であった縁故から、門院が隆信を幼少から愛し身近に感じていたのは事実であり、長ずるに従ってますます隆信を寵遇(ちょうぐう)し、そのために隆信の官位も昇進が早かったのも事実であろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)496

       仏手柑おいけとばすなけとばすな

 「ボクの細道]好きな俳句(1559) 石原八束さん。「息絶えてまた生きかへる秋の暮」(八束) むむむ。「生きかへる」とは?  ようやく涼しくなって生き返るようだ? 悪い夢でも見てウナされた? 台風などで、農作物の不作を覚悟していたが、案外、なんとか、切り抜けられそうだ! 人間のことではない? まっ、作意は、作者に聞いてみなければわかりません。

 鳩(はと)3  夕方、森の中で、ぎっしりかたまって眠り、槲(かしわ)の一番てっぺんの枝がその彩色した果実の重みで今にも折れそうになるにしても・・