木魚歳時記 第3800話 

f:id:mokugyo-sin:20190523033958j:plain

 為経に捨てられた恨みにか、罪もない幼な子を見捨ててひとり五条三位の家に家にあとがまとなった彼女であったが、俊成はさすがに両親に捨てられた寄るべのない子を引き取ってねんごろに育てていた。その恩義を思わず、あの浮気な三十女は、家人の門に出入りしていた若狭とかの若者の七つも年下で地方の大きな荘園の主とやら誘うままに、春風とともに都を抜け去った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)491

      鳴袋ぷくり蛙の目借り時  蛙(かえる)

「ボクの細道]好きな俳句(1551) 岩淵喜代子さん。「鵜の列の正しきバレンタインの日」(喜代子) 取り合わせ句です。バレンタインの日(春季)と鵜(夏季)の季重ね? 「バレンタイン」が強いので問題はない? さて、寓居の壁(ベランダ)に、でかいカミキリ虫(写真)を見つけました。ときおり野鳥の飛来することはありますが・・こんなに大きなカミキリ虫を見つけたのは初めてです。ひさしぶりに興奮しました! 自然がまだ残っている!

 小紋鳥(こもんちょう)2 雌鶏たち方では別になんにも言いはしない。ところが、だしぬけに、彼女はとびかかって行って、うるさく追い回す。