木魚歳時記

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木魚歳時記 第3796話 

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 為経はいつも一子隆信を気にかけていたが、風の便りに聞いて、加賀は俊成の所へ行っても幸福に俊成の子をも産み、俊成も加賀に対する愛を現わして、隆信をも手もとに引き取ってわが子の成家や定家、その他の女児と一しょに育てていると知った。それならばそれでよかろう。今更、自分が乗り出して事を煩わしくするにも及ぶまいと為経はそのまま大原に居る。
(佐藤春夫『極楽から来た』)487

       死ぬによき八十五歳シネラリア 

 「ボクの細道]好きな俳句(1547) 岩淵喜代子さん。「箱庭と空を同じくしてゐたり」(喜代子) 女性にとって、箱庭(夏季)とは「思い出」の一つではない。それは大空の如く、彼女にとっては、箱庭が「すべて」なのであります。さて、ボクの「わがまま」をもう一つ。ボクに、その時(ターミナル)が訪れたら!「真隆は逝った草木が枯れるように。後で、聞く人があればそのように伝えてくれ」。「野辺の送りはできるだけ密やかに」。と、これがボクの願いであります。「阿弥陀仏と十声となえてまどろまむ長き眠りになりもこそすれ」(法然上人)

 七面鳥(しちめんちょう)1ー4 もう、彼女は得意そうに喉(のど)をぐうぐう鳴らしている。 「畏(おそ)れながら 七面鳥の君」とわたしは彼女に言う。「君がもし鵞鳥(がちょう)か何かだったら、僕もヒュッホォンがしたように君の賛辞を書くところさ、君のその羽を一枚拝借してね。ところが、君はただの七面鳥にすぎないんだ」