木魚歳時記

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木魚歳時記 第3790話

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   第十章 デカダンス

(一)いわゆる大原の三寂、念、然、超の三兄弟は俗名を為業(ためなり)、頼業(よりなり)、為経(ためつね)といって、藤原長良(ながよし)の末、為忠の子である。藤原長良の末は、高位高官として世に聞こえた人物も出さない家柄であったが、さればといって大して落ちぶれるでもなく代々を経て来た。たいていは転々と受領の任をつとめた果てに、中央政府に帰って、昇殿をゆるされる四位どまりぐらいの役人が多い。まあ、当時、中流の縉紳家(しんしんか)といった格の家である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)482

        夏の雲くづれ淫らな尾を引きて  淫(みだら)

「ボクの細道]好きな俳句(1541) 岩淵喜代子さん。「天井に投げてもみたり籠枕」(喜代子) 修学旅行の枕投げと違うようです。この作品の枕投げとは? 独身男性(と思います)が、ふと、枕を放り上げたのでしょうか? 「天井に投げてもみたり」の、ユーモラスな仕草に、なお、ペーソスの伴うところが秀逸です。

 鵞鳥(がちょう)5  彼女は、自分にはまだそれ以上のこともできると堅く信じている。
  で、或る夕方、とうとう村を出て行く。