木魚歳時記 第3777話

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 当時の聖は空也上人のような一所不在の遊行聖(ゆぎょうひじり)と別所聖、出家せずに道を求める持経者(じきょうしゃ)などに大別できる。鴨長明の如く持経者がやがて別所聖になり、空也上人のように遊行から六波羅蜜寺を持ってなお遊行をつづけたり、人それぞれ時と場合で変化するから、この分類は必ずしもはっきり分かれたものでなく、そう分ける必要もあるまい。
(佐藤春夫『極楽から来た』)469

        平成の退位の礼や風薫る 

 「ボクの細道]好きな俳句(1528) 松崎鉄之介さん。「ただ灼けて玄奘の道つづきけり」(鉄之介) 玄奘三蔵さまの著わされた『大唐西域記』を踏まえての作品でありましょう。実は、ボクも「西域記」のテーマで俳句を15句をとめたことがあります。あのころはよかった! なぜかというと、俳句を作ることにのめり込んでいましたから・・今はもうあんな集中力はありません。意欲はあるのですが・・気力がついて来ないのです(汗)。

 雄鳥(おんどり)2ー6 雄鳥はすべてに浪費家である。処(ところ)きらわず、恋の句点を打ちまわり、ほんのちょっとしたことに、金切声を張りあげて凱歌(がいか)を奏する・・しかし相手は、折りも折り、新妻を迎える。そして空高く、村の婚礼を告げ知らす。